[REPRODUCTION SHOVEL HEAD]

クラブゼニスで販売するオリジナルスタイルのショベルヘッドを、[Reproduction/再生]車両として極上のコンディションを再現する為各部を分解整備し、エンジン内部/エンジンケースの修正はもちろん、ブレーキ及び足回り、配線を含む電装部品などの交換必要部品は全て交換してからお客様にお渡ししています。

また、やみくもに全ての部品を新品にするのでは無く、再使用可能な金属部品は、清掃・磨き・塗装工程を経て出来る限り再生使用する事で、新車発売当時の雰囲気を崩す事無くご提供しております。

新車の購入をお考えのお客様にも安心して愛車と一生お付き合い頂ける様、徹底したエンジンリメイク・車体再生整備とアフターサービスで新オーナー様へお渡し致します。

       ~ショベルヘッドの車両再生工程~

①消耗品交換

エンジンオイル/オイルフィルター/ミッションオイル/フォークオイル/前後タイヤ/バッテリー/ドライブチェーン/点火プラグ/エアフィルター等の消耗部品は全て交換します。

オイルにはエンジン内部洗浄力や金属の摩耗減少など性能を求められる重要なオイルの為、安価で粗悪な社外オイルは使用せず、 信頼度の高い純正オイルを使用しています。

また、ドライブチェーンはレースシーンでも定評の高いDID製の最上級チェーンを使用する事で、耐久性を向上させています。

 

②ブレーキマスターシリンダー分解整備

ショベルヘッド時代に使われるブレーキフルードは、特性上塗装面を傷めにくいシリコン系Dot5のブレーキフルードを使用しています。ですが劣化が早く、分離した水分がマスターシリンダーのアルミボディーやピストンを痛めている場合が有りますので、全て分解・清掃・修正を加え、ピストンとシール類を新品に交換します。

また、マスターシリンダーボディーの塗装が浸食している場合は、耐浸食性に優れたガンコートブラック塗装でリペイントします。

 

 

②ブレーキキャリパー分解整備

マスターシリンダー同様すべての構成パーツ分解し、洗浄・修正後シール類を交換していきます。

ピストンシールの一部にメーカー生産終了となった車種も有りますので、過去の使用実績に基づいて社外パーツを使用する場合が有ります。

構造上キャリパー本体の車両取付け部にガタつきが大きくなり、使用限度を超えてしまっている車両も多くみられますが、キャリパー本体取付け部に独自の修正を加え、オリジナルスタイルを崩す事無く再生しています。

 

 

④フロントフォーク分解整備

路面状況に過敏に反応し絶え間なく稼動し続ける過酷なパーツにも関わらず、長年ノーメンテナンスのまま使用されている事の多いフロントフォークは、摩耗した金属粉が沈殿しヘドロ状になっている事も有ります。

分解清掃後、曲り・ねじれを確認しブッシュ・シール類を入換え、キズのあるインナーチューブはハードクローム処理された新品へと交換します。

また、社外オイルシールでは製品精度にバラつきが多く、最悪の場合フォークが動かなくなる場合も有りますので、精度・耐久性に優れた純正品を使用しています。

 

⑤フレームベアリング交換

車両重量+ライダー重量に減速・加速Gと、大きく負担のかかるステムベアリングとスイングアームベアリングは、操作性より耐荷重性能を重視したローラータイプのベアリングがハーレーでは採用されていますが、耐久性の向上によりグリス入換えやクリアランス調整などメンテナンスの不足した車両も多く見られるのも事実です。

世界最大のベアリングメーカーで、製品精度の良いティムケン製ベアリングを使用し、耐水性・高荷重目的のウレア系グリスを充填し、クリアランス調整を行ないます。

 

⑥ホイールベアリング交換

フレームベアリング同様、ホイールにもローラーベアリングが採用されています。

ステアリング・スイングアームの往復運動ではなく、高速回転するベアリングの為摩耗も早く、グリスの飛び散りによるグリス切れの起きやすい箇所でもあります。

締め過ぎによる回転抵抗増加や、クリアランス過多によるガタつきの起きやすい箇所の為、クリアランス調整・締め付けトルク管理を徹底する事で、フリクションロスの軽減に努めてします。

 

⑦キャブレター分解整備

エンジン性能に大きく係わるキャブレターも例外無く全て分解・洗浄・調整を行います。

ゴム製品のOリングや、パッキン類・ダイヤフラム・フロートバルブなどは、耐ガソリン性と製品精度に優れた純正品またはケイヒン製を使用する事で、不要なトラブルを減らす事が可能です。

ですが、一部の部品は既にメーカー生産終了となった部品も有ります。

社外パーツの中から製品を見極め、組み込み・修正を行い、始動性・安定性を重視したセッティングを行っています。

 

⑧エンジンフルオーバーホール

オートバイの心臓部であり、クラブゼニスの最も得意とするオーバーホール作業は、ショベル本来の乗り味を最大限引き出す事をコンセプトに、内部の修正はもちろんクランクケースのセンター出しまでする事でメカノイズが非常に少なく、抵抗なくスムーズに回るエンジンに仕上げています。

また、外部はウェットブラストにて焼き付いたオイル染みなど徹底的に洗浄され、黒染めパーツは放熱性と耐久性に優れたガンコートブラックにリペイントし、静寂性・安定性・耐久性と、まさに三拍子を兼ね備えた新車の様に仕上げています。

旧車に多いオイル下がりによる白煙吹きを無くす為、日本製オリジナルバルブガイド&シールを装着する事で、エンジン寿命を大幅に改善させています。 >エンジンO/H内容

 

⑨クラッチ分解整備

ショベルヘッド時代は乾式タイプのクラッチを採用していますが、プライマリーチェーン潤滑用にエンジンオイルを供給している為、クラッチプレートに付着したオイルにより、引き摺りや切れ不良を起こす場合が有ります。

全てを分解し、消耗したプレートやハブ・ベアリング類を交換します。

エンジン動力をミッション・タイヤへと伝える重要部品の為徹底した点検・調整を行い、燃費・操作性を向上させています。

 

 

 

⑩トランスミッションオーバーホール

ショベルヘッド最大のウィークポイントであるメインシャフトからのオイル漏れを止めるべく、シャフト・ギアブッシュ・ベアリング類を全て入換え、クリアランスの調整は当店データに基づき調整し、ブッシュ素材を変更する事で、内部からオイル漏れを防ぐ事を目的にオーバーホールしています。

使用するオイルシールもまた純正品を採用し、社外対策シールの使用を不要としています。

2年または10,000km保証が可能になった特徴でもあります。

 

 

⑪フレーム&外装類ペイント補修

バッテリー液による塗装の浸食や、経年による錆びや腐食のあるフレームは、全塗装もしくは部分補修をパウダーコートまたはウレタン塗料でリペイント行ないます。

フレーム各部には、車両諸元ステッカーやコーションラベルなど新車発売当時から残っている車両も有りますので、なるべく当時の雰囲気を崩す事無く修正を加えます。

また外装類も同様、ガソリンによる浸食や飛び石による剥離などが酷い場合も修正を加えます。

オリジナルペイントの残る車両は大変貴重です。むやみに修正せずコンディションを維持します。

浸食や凹みなど、オリジナルペイントの価値が著しく低下した車両は、ファクトリーペイントを完全再現しオールペイントを施し再生します。

 

⑫燃料タンク内錆び取り&防錆コーティング

ハーレーの純正タンクは全て内部コーティング済みですが、経年によりコーティングが剥がれ、錆びが発生している場合が有ります。

剥がれたコーティング剤や錆びにより、ガソリンコック・キャブレターを詰まらせ、燃料漏れ等の原因を作りますので、再コーティングしトラブルの根本原因を解消させます。

錆び取り剤は、錆びの除去に優れ、錆び取り後の金属表面に防錆被膜するワコーズ製錆び取り剤を使用します。

コーティング剤は、燃料タンク内面塗料として2液タイプで強力な塗膜を形成し、耐腐食・耐久性に定評のあるワコーズ製を使用し、タンク内部を再コーティングしています。

 

⑬配線類引き直し

銅線などを多く使用する配線類もまた酸化や腐食が進んでいる場合があります。

配線の劣化による代表的な不具合は、充電電圧の上昇不良や灯火類の光量不足、更には接触不良・断線等のつまらないトラブルの原因に繋がります。

メインハーネスだけではなく、ハンドルスイッチ・灯火類まで引き直し、ブレーカー(ヒューズ)まで交換する事で、各部へ安定した電力の供給を図っています。

また、発電・充電に係わるパーツも例外無く新品へと交換し、充電不良によるバッテリー上がりを防止しています。

 


使用部品について

分解整備で使用する部品は、素材を厳選して使用しています。

・オイルシールは社外品では寸法精度・耐久性にバラつきが見られる為全て純正部品を使用しています。

・エンジン内部ベアリングは、純正とティムケン製を適材に使い分けています。

・フレーム/ホイールベアリングは、ティムケン製を使用しています。

・ガスケット関係は、純正とJAMES製とCOMETIC製を適材に使い分けています。

・Oリング/コルクガスケットは、耐久性を重視して純正を使用しています。

・ブレーキ関係補修部品は純正を使用していますが、一部供給廃止部品は社外品を使用しています。

その他の交換必要部品は、過去の使用データに基づき耐久性や製品精度を見極め、純正と社外品を使い分けています。

ご注文方法

当店在庫の再生車両以外でご注文の場合は、モデル・年式・カラ―等をご指定ください。

年式によりカラーリングや排気量が異なりますので、じっくりとご検討ください。 >モデルカタログ

ハンドル・シート・マフラーその他ご希望の条件など御座いましたら、遠慮無くその旨お伝え頂ければお見積りを作成致します。

新規受注の場合、1台の整備に90~100日前後の時間を要しますが、技術と品質の本来のコンセプトを優先してまいりますので、納期においてはお客様にご理解いただけます様お願い申し上げます。

また、アメリカ本国より車両取り寄せとなった場合は最短でも40日程度かかりますので、ご理解下さい。

輸入初期状態から車両整備工程~完成までを画像ファイルとして新オーナー様へお渡しする事も可能です。

新規受注のお客様で、遠方の為作業工程を確認出来ないお客様へは、メールなどで進行状況をお知らせします。

 

車両登録

アメリカ本国より平行輸入した車両を完全再生後、運輸支局の書類による事前審査を提出、その後車両持ち込み検査を経て新規3年車検を取得します。

完成車両の状態で持ち込み検査を行いますので、車幅・重量・型式などを全て車検証に反映させますので、次回車検時は記載・構造変更等は必要無く、お客様お住まいの管轄運輸支局でそのまま継続検査を受ける事が可能です。

当店管轄外にお住まいの遠方のお客様も問題無くナンバーを取得し、継続検査を受ける事が出来ます。

車両保証内容~アフターサービス

再生ショベルヘッドとして整備された車両は、「トラブルの少ないショベルヘッド」をコンセプトに再生された車両ですが、万が一のトラブル発生時の為に2年間または10,000kmの保証をお付けしております。

トラブルが発生した場合は遠慮無くご相談ください。

もちろん距離無制限ロードサービスも1年間サービスしております。

また、500km及び1か月経過後の初回点検を無料(交換消耗品は別途)で行っておりますが、12か月毎の定期点検は有料点検となります。

オートバイは工業製品の為、走行距離に係わらず定期点検が必要です。当店推奨メニューの12か月点検を受けられない場合は保証対象外となりますのでご注意下さい。

保証期間終了後も末永く愛車のコンディションを維持する為にも定期点検をおすすめしております。

冬季などの長期保管でのコンディションを維持する方法も御座いますので、お気軽にお問合せ下さい。

遠方の為点検等でご来店出来ないお客様へは、なるべく負担が少なくなる様に配慮させて頂きますが、それでも来店が難しい場合は、お近くのサービスショップをご紹介致します。

>保証内容

>レッカーサービス